東大寺セミナー

「今回も日本の古来からの“木の文化”を基調とするセミナーですが、もう一歩踏み込んで、日本の美意識の源流は“木の文化”にあるのではなくいか、さらに時代を超え、それを社会の日常生活の“よりどころ”としてきたのではないかと考えています。
国際化の時にこそ、分野を問わず、個性ある地域性が求められるとされますが、セミナーは、3・11以来の社会の混迷状況から、着実なホンマもんの復興をはかるため、心の“よりどころ”を多用な視点から探るものであります。
例えば、展示の『こどもカメラマンプロジェクト』にみる、被災したこども達の“よりどころ”は学校（元南気仙沼小学校）にあります。被災を超えた記憶は、成長の糧となり、人生の“よりどころ”になると信じています。」